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翡翠おたくのバンコク日記


宝石研磨職人衆の日記
by ポヨさん
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Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)

朝起きると小雨が降っている。
オープンエアのトラムに乗って郊外を巡るツアーに参加するという
チョイスもあったがこの天気ではたぶん中止だろうと思い
あきらめて徒歩圏を見て回ることにした。

インターネットで調べてみると有名な古い建物があるというので
行ってみた。

ここは Hospices du Beaune という中世の病院。
1443年に建てられたこの時代の
フランスで最も優美な建築物だそうです。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_13144698.jpg



この部屋は「貧乏人の部屋」という名前の部屋。
この病院は貧しい人のための慈善病院だったのです。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_13162423.jpg


実際にこの建物は1950年頃まで病院として使われていたそうです。
当時の写真。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_13165917.jpg


ベッドは木の壁によって独立していて治療は見えないように
ベッド裏にある長い治療台で行われていたそうです。
古くからプライバシーを大切にする土壌があったのだ、さすがフランス。

現在、この病院は普通病棟、老人病棟合わせると
500床以上の代的な病院に生まれ変わり、
ボーヌ郊外で治療を続けているそうです。
この病院は信者達から寄付されたぶどう園150エーカーを
所有していてそのほとんどがプレミアムクリュー、
グランドクリューと格付けされる最高級のぶどう畑だそうです。
そのぶどうから醸造されるワインはオークションによって
プレミアムの値がついて取引され、その収益が
現在も続く慈善事業の原資となっているそうです。

Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_13183586.jpg


実際に使われた中世の治療器具。
ドリルやのこぎりがあります。
説明では高血圧の治療には頭蓋骨にドリルで穴をあけたそうです。
必ずしも成功した訳ではないと注釈つきでしたが。
高血圧の治療に頭に穴を開ける?
ということはのこぎりはどんな病気に使ったんだろう???
麻酔はどうしたんだろう???

実は自分は知的な人間ではないので歴史の説明などを
聴いていたら眠くなってしまったのですが
ドリルやのこぎりを見ていたら
怖くなり眠気がすっとんでしまいました。

昔の病人はさぞ辛かっただろう。。。
大きな病室を見渡すと暗い病室のここかしこに昔の病人の苦痛が
澱のようによどんで溜まっている、そんな気がしてきました。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_1331439.jpg


さて次に行ったのがワイン博物館。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_13201940.jpg


古いワインボトルなどが展示してあります。
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これはぶどう栽培に使った農機具。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_13213415.jpg



これはぶどうを搾るのに使った道具らしい。
自分は花より団子主義でワインは飲むのは好きだが
作る方は興味がないので見ていたら眠たくなり
足がだるくなって困った。。。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_1322661.jpg


つぎにボーヌ美術館に行った。
ここは美術館兼観光案内所。
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ここの展示はイエスキリストのはり付けの絵などの宗教画や
昔の偉い人の肖像画などが中心で、高尚という言葉から
対極にある自分にとって遠い世界。
眠気は最高潮に達し、早々に重い足取りで美術館を
後にしたのであった。
入館者は自分たち2人だけだったので、皆知っているのかも、
眠たくなる事を。。。

ボーヌの帰りディジョンに行った。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_138839.jpg


ノートルダム教会に行った。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_13234611.jpg


中はこんな感じ。
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ステンドグラス。人がいる。
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ディジョンの商店街を歩く。
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Mailleでディジョンマスタードを買った。
ディジョンはマスタードの名産地として有名なのです。
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ビストロに入りムール貝を食べた。
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Mussels Dijon(ディジョン ムール貝)という有名料理があるので
ムール貝はディジョンの名産だと思ってありがたく食べたのだが
何の事はない、マスタードソースをつけて食べるムール貝の
レシピーのことだった。ディジョンは内陸なので
何かおかしいと思い、パリに帰ってから調べて
事実が判明したのだった。

これはまぎれも無くフランス名産、フレンチフライ。
Beaune to Dijon(ボーヌからディジョンへ)_a0238635_1445948.jpg

ロータリーの近くに美味しそうなデリがあったので
お惣菜をいろいろ仕入れました。
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TGVでパリに夜遅く到着。
アパートに帰りディジョンで買って来たお惣菜を
ブルゴーニュ地方を懐かしく思いながらボーヌワインとともに食べました。
チャーハンに見えるのはクスクス。
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フランスは何を食べても安くて本当に美味しい。
どこで食べても何を買ってもはずれが無い。
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このままパリに居ついてしまいたい。
不法移民でもいいから。。。

by sheenatsilom | 2014-01-16 04:36
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