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朝起きると小雨が降っている。
オープンエアのトラムに乗って郊外を巡るツアーに参加するという チョイスもあったがこの天気ではたぶん中止だろうと思い あきらめて徒歩圏を見て回ることにした。 インターネットで調べてみると有名な古い建物があるというので 行ってみた。 ここは Hospices du Beaune という中世の病院。 1443年に建てられたこの時代の フランスで最も優美な建築物だそうです。 この部屋は「貧乏人の部屋」という名前の部屋。 この病院は貧しい人のための慈善病院だったのです。 実際にこの建物は1950年頃まで病院として使われていたそうです。 当時の写真。 ベッドは木の壁によって独立していて治療は見えないように ベッド裏にある長い治療台で行われていたそうです。 古くからプライバシーを大切にする土壌があったのだ、さすがフランス。 現在、この病院は普通病棟、老人病棟合わせると 500床以上の代的な病院に生まれ変わり、 ボーヌ郊外で治療を続けているそうです。 この病院は信者達から寄付されたぶどう園150エーカーを 所有していてそのほとんどがプレミアムクリュー、 グランドクリューと格付けされる最高級のぶどう畑だそうです。 そのぶどうから醸造されるワインはオークションによって プレミアムの値がついて取引され、その収益が 現在も続く慈善事業の原資となっているそうです。 実際に使われた中世の治療器具。 ドリルやのこぎりがあります。 説明では高血圧の治療には頭蓋骨にドリルで穴をあけたそうです。 必ずしも成功した訳ではないと注釈つきでしたが。 高血圧の治療に頭に穴を開ける? ということはのこぎりはどんな病気に使ったんだろう??? 麻酔はどうしたんだろう??? 実は自分は知的な人間ではないので歴史の説明などを 聴いていたら眠くなってしまったのですが ドリルやのこぎりを見ていたら 怖くなり眠気がすっとんでしまいました。 昔の病人はさぞ辛かっただろう。。。 大きな病室を見渡すと暗い病室のここかしこに昔の病人の苦痛が 澱のようによどんで溜まっている、そんな気がしてきました。 さて次に行ったのがワイン博物館。 古いワインボトルなどが展示してあります。 これはぶどう栽培に使った農機具。 これはぶどうを搾るのに使った道具らしい。 自分は花より団子主義でワインは飲むのは好きだが 作る方は興味がないので見ていたら眠たくなり 足がだるくなって困った。。。 つぎにボーヌ美術館に行った。 ここは美術館兼観光案内所。 ここの展示はイエスキリストのはり付けの絵などの宗教画や 昔の偉い人の肖像画などが中心で、高尚という言葉から 対極にある自分にとって遠い世界。 眠気は最高潮に達し、早々に重い足取りで美術館を 後にしたのであった。 入館者は自分たち2人だけだったので、皆知っているのかも、 眠たくなる事を。。。 ボーヌの帰りディジョンに行った。 ノートルダム教会に行った。 中はこんな感じ。 ステンドグラス。人がいる。 ディジョンの商店街を歩く。 Mailleでディジョンマスタードを買った。 ディジョンはマスタードの名産地として有名なのです。 ビストロに入りムール貝を食べた。 Mussels Dijon(ディジョン ムール貝)という有名料理があるので ムール貝はディジョンの名産だと思ってありがたく食べたのだが 何の事はない、マスタードソースをつけて食べるムール貝の レシピーのことだった。ディジョンは内陸なので 何かおかしいと思い、パリに帰ってから調べて 事実が判明したのだった。 これはまぎれも無くフランス名産、フレンチフライ。 ロータリーの近くに美味しそうなデリがあったので お惣菜をいろいろ仕入れました。 TGVでパリに夜遅く到着。 アパートに帰りディジョンで買って来たお惣菜を ブルゴーニュ地方を懐かしく思いながらボーヌワインとともに食べました。 チャーハンに見えるのはクスクス。 フランスは何を食べても安くて本当に美味しい。 どこで食べても何を買ってもはずれが無い。 このままパリに居ついてしまいたい。 不法移民でもいいから。。。
by sheenatsilom
| 2014-01-16 04:36
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