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ホテルのレストランで朝食をすませ、早速アジトに向かいます。
運びやのCKさんから連絡が入り、今日の午後に国境の川に到着するとのこと。 少し 安心です。 時間ができたので 町のロコなコーヒーショップでピープルウォッチング。 この町はタクシーが無く、人々の足はサムローと呼ばれるバイクの前と リヤカーの後ろを切ってくっつけたような奇妙な乗り物です。 生産中止になっているらしく超古いものばかりです。 タイヤがゆらゆらと微妙にゆれながら、それでも人をいっぱい乗せて 走っていきます。 この町は古くからバングラディッシュやインド、アフガニスタンから移り住んできた人々 が多くモスリム人口の多い地域です。 そのためサモサ、山羊肉のマサラ、オックステールのスープなどのモスリム フードが驚くほど安く美味しいのです。 ドラえもんもこの町ではモスリムの男の人がかぶる帽子を被っています。 さて、いよいよ翡翠の原石受け取りの時間が近づいてきました。 このところ、タイとビルマを結ぶ橋はクローズしたままです。 ビルマ政府がなにかでへそを曲げてタイとの交易を一方的に禁止しているためです。 そこで今回はビルマ政府と敵対しているKNLAの支配地域まで行かなくてはなりません。 KNLAとはカレン族の独立を目指しているゲリラ、カレン民族解放軍 Karen National Liberation Army のことです。 田舎道を走ってゆくとだんだん道が悪くなり雨が降ったら通れなくなるような でこぼこの道になります。その先にカレン族の支配地域があります。 その地域で船による交易がおこなわれています。 写真の中央にある旗は写真では小さくて見えませんが旭日旗に似たKNLAの旗です。 人はこのようにして渡ります バイバイ 交易地はもう一ヶ所あり、そちらの方が通行料が安いのですが、ビルマ軍が 一時的に強制閉鎖してしまったので遠くて高いKNLAの渡し舟を使うことに なってしまったわけです。 この地域はビルマ軍とKNLAとの交戦がよくある地域なのでひすい原石を 受け取るやいなや、逃げるように帰ってきました。 アジトに行き、新聞紙とテープでぐるぐる巻きにしてある原石を取り出し 点検してからいよいよバンコクへ向かいます。 途中、コーヒーを買うためにコーヒーショップへ立ち寄るころにはもう薄暗くなっています。 夜道のロングドライブは先が思いやられます。
by sheenatsilom
| 2011-09-08 19:15
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