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今から20数年前の話になるが、実家にはビスケットという名前の雑種犬がいた。
父が仕事の関係で台湾に何年か住むことになり おいらもアメリカに行くことになっていたので、実家は祖母一人だけになることになった。 それで用心のためアニマルシェルターから雑種の子犬をもらってきたのだった。 シェルターでは兄弟と思われるそっくりの子犬と 同じケージに入っていてどちらも同じくらい可愛いのでずいぶん迷ったのだが ビスケットの方が元気が良くて兄弟犬にちょっかいを出しては嫌がられていたので 元気な方がいいと思いビスケットを選んだのだった。 夏の暑い日に半日以上散歩に行き町近くの山々を縦断し帰ってきたとき、 おいらもビスケットも疲労困ぱいで玄関に倒れ込んでしまったこともある。 そんなビスケとの楽しい生活が’半年くらい続きおいらはアメリカへ旅立ってしまった。 その後しばらくして一人暮らしの祖母は体調を崩し入院してしまった。 ビスケは近くに住む妹夫婦に引き取られていった。 というよりも妹夫婦は最初からビスケットをおいらより可愛がっていたので ビスケが妹夫婦の家に行くというのは当然の成り行きだったのかもしれない。 ビスケットは実家にいた時から妹も大好きで 妹の車のエンジン音を聞き分けて 妹の車が実家に近づいてくるとまだ家の前に来ていないにもかかわらず 尻尾を折れんばかりに振って玄関に張り付いていたものだった。 妹の車はそこら中にあるありふれた軽自動車なのに なぜその音を聞き分けられたのか今でも 不思議でならない。 犬には嗅覚と同じように人間の想像を超えた感覚があるのだろうか。 おいらがたまにアメリカから帰ってくるとビスケットは大喜びして階段を何度も 狂ったように往復するのだ。 おいらが日本滞在の後アメリカに帰る時には気配を察するらしく 顔をしかめて本当に悲しそうな顔をするのだ。 その悲しそうな顔が今でも忘れられない。 ビスケットは14年生きて癌で亡くなった。 先日、パラモーターでパーサックという湖に行った時ビスケットとそっくりの犬に出会った。 飛ぶ準備をしているとどこからか近づいて来た。 最初からおいらを知っていて再会を喜んでいるみたいにだった。 仕草がビスケットと似ていてビスケットの生まれ変わりかなと思ったくらいだった。 おいらは迷信は信じないが今回は生まれ変わりってあるのかなあと本気で思うほどだった。 1日目は何もあげるものがなかったのだが、翌朝また会える気がしてビスケットが好きな お菓子をセブンイレブンで買っていった。 おいらが湖畔に着くといつの間にかそのワン君がビスケットとそっくりの大喜びの仕草で横にいた。 お菓子をあげるとビスケットと同じような仕草で食べていた。 しばし、そのワン君と接していたら昔のビスケットとの記憶が、 輝いている光とともに昨日のことのように蘇って来た。 あの頃はアメリカに住んでいて、親父もお袋も元気で人生でも一番楽しい頃だった。 おいらが’パラモーターを片付け終わり帰る時、ワン君に手を振りバイバイというとビスケットと同じように 顔をしかめてこれ以上ないという悲しそうな顔をした。 人生は、犬生もそうだが別れで終わる。 これは避けられない。 寂しいものだなあ。 そのワン君とのひとときの動画。 #
by sheenatsilom
| 2020-05-14 02:04
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